Employees and Work社員と仕事
社員インタビュー
初めてのPM体験。
エンドユーザーの視点に立って
プライムビジネス事業部
2004年入社
S・K
情報科学部 情報システム学科卒業
業種の分野 | 金融・官公庁・ サービス・通信 |
---|---|
サービス・ソリューション | Webシステム開発・ マイグレーション |
私のチーム前向きで弱音を吐かない精鋭たちです
私が所属するプライムビジネス事業部は、名前の通り、エンドユーザーであるお客様から直接お仕事を受注するプライム案件を中心に行っています。私の部署は、主に行政・官公庁関連のお客様が多いのが特徴です。そして、技術スキルだけでなく、モチベーションも高いメンバが多い印象です。プロジェクトのマネジメント、企画、設計、プログラミング等、各分野や各工程のスペシャリストがバランスよく存在していると感じます。私は現在リーダー職ですが、残業が続くような業務ピーク時でも、皆責任感をもって作業をしてくれますので、安心して仕事を任せられる雰囲気がありますね。
私の仕事最新技術を使用したWebアプリケーション開発
2009年頃、Webアプリケーション開発のプロジェクトで内閣府所轄のWebサイトに関する入札案件に携わりました。
国民生活にとって重要な情報を提供するWebサイトなので、一般の方々が、必要としている情報をスムーズに得られるようにすることが重要視されました。さらに、Webサイトの更新担当者が、日々の情報をスピーディに負担なく発信できるような管理システムを用意することも重要な点でした。
最新技術ならではの苦労と達成感
このプロジェクトでは、オープンソースソフトウェア(OSS)を使用することになりました。OSSとは、インターネット等で公開されている無償のソフトウェア(ソースコード)のことです。開発に使用したOSSは、当時まだ日本ではほとんど利用されていない最新技術を必要とするものでしたが、プログラミングが大好きな私は新しい技術に興味津々でした。
私が担当したのは、基本設計からテストまで、主にものづくりの部分です。基本設計の工程では、お客様と認識のずれがないように工夫しました。まず、一般公開される画面については、完成イメージをプレゼン資料にまとめてお客様に説明しました。次に、OSSを使ってシステムの簡易版を作り、Webサイトの動き(例えば、ボタンをクリックしたときにどんな画面が表示されるか等)が分かるようにしました。具体的な最終形をお客様にイメージしてもらえるようにしたおかげで、基本設計の段階で、細かなところまで認識を一致させることができ、お客様にも喜んでいただけました。製造など下流工程に入ってから変更が発生すると品質や納期に大きな影響が出てしまうため、それらを回避できたのも良かったです。
一方、このWebサイトは広く一般公開されるため、ユーザビリティ(使いやすさ)やセキュリティには注意を払いました。特にOSSのセキュリティ対策にはかなりの労力を要しました。Web上にOSSの仕様を説明した資料が公開されてはいますが、説明が不十分だったり、すべて英語で記述されていたりしたため、結局はOSSのソースコードを読み解いて調べなければなりませんでした。また、テストで不具合が発生したときも、その原因がOSSにあるのか、自分たちがプログラミングした部分にあるのか分からず、その解析に苦労しました。しかし、自分の力でOSSのソースコードを解読して乗り越えたことは、私にとって大きな自信につながりました。
厳しいスケジュールではありましたが、心強いメンバたちとチームワークで乗り切り、結果として実績を残すことができ、とても良い経験になったと思っています。
「成長した!」と感じた瞬間初めてのプロジェクトマネージャ(PM)を経験して
ほかにも多くのプロジェクトに携わることができました。例えば、省庁のWebアプリケーション開発、旅行系の予約システムの開発、金融系システムの開発。また、お客様先の研究機関で、新しいハッシュ関数アルゴリズムの開発、ICチップの暗号解析の実験などを経験させてもらうこともありました。若い頃は、基本設計からテストまでの実務を任されることが多かったですが、最近はPMとしての経験を積むことができました。初めてPMとして、お客様との調整やプロジェクトの管理を任されたのは、ある機関の業務システムのマイグレーション(プログラムやデータの移行・変換を行うサービス)を行うという入札案件でした。
それまではPMが用意してくれたプロジェクト計画書や各種資材をもとに、設計やプログラミングをすることに専念していましたが、このプロジェクトでは、PMをしながら要求分析等の上流工程を経験することができました。要件定義書(お客様の要求をまとめた文書)をゼロから作成するのは一苦労でしたが、エンドユーザーにとってなにが嬉しいか、そのためにシステムはどうあるべきかを考えることに注力しました。作成した要件定義書については、無事にお客様の合意を得ることができ、新たな自信につながりました。また、他のプロジェクトにも活用できるように、作成した要件定義書をテンプレート化することもできました。
もともとプログラミングのスキルにはある程度自信を持っていたので、初見の技術やプログラミング言語に抵抗を感じることはないのですが、PMの管理業務は新しいことだらけで手探りの部分も多々ありました。しかし、後になって振り返ってみると、初めての業務に携わったときが一番充実していたと思いますし、一番自分の成長を感じることができましたね。
CIJを選んだ理由コンパイラ技術と社員の雰囲気に惹かれました
CIJに入社するきっかけとなったのは、IT業界の中でもコンパイラ技術に強い会社というところでした。大学の講義で簡易なコンパイラを作成したときに、プログラミング言語の解析に興味を持ち、その後は卒論のテーマにも選びました。コンパイラ技術を習得できれば、自分のオリジナル言語を作れるだけでなく、他の言語やプログラムの理解も断然深く、早くなります。
また、採用面接での面接官の存在も大きかったです。会社説明会のときから私の顔を覚えてくれており、気さくな感じで話してもらえたので、「この人と一緒に仕事がしたい」とその人柄に惹かれました。働いている人の雰囲気が良かったのも、入社を決める大事な要素でしたね。
手厚い教育環境がうれしい
私自身は大学で情報システムを専攻していましたが、周りには文系出身者も少なくありません。ただ、入社時点でのスキルの差はそれほど気にする必要はないと思います。むしろ、伸びしろの方が大事かと思います。CIJの良いところは、入社後の集合研修をはじめ、資格試験のバウチャーチケットや他社が提供する社員教育サービス等、資格取得や社外研修のサポートが手厚いところだと思います。技術面だけでなく、プレゼン力やコミュニケーション力などヒューマンスキルを伸ばす研修も用意されています。私も自分に必要と感じる分野については積極的に受講するようにしています。
今後、チャレンジしたいことPMとしてプロジェクトの全てを見届けたい
若手の頃は、「プログラミングをやりたい」という思いが強かったのですが、経験を重ねるにつれて、詳細設計→基本設計→要求分析とやりたいことが徐々に上流工程へシフトしてきました。これまでいろいろな案件の製造工程を経験してきて、「上流からこうしたら、もっとうまくやれるんじゃないか」ともどかしい思いをすることが多くなってきたからです。最近では、希望通りに上流工程を主に担当させてもらっています。
今後は、PMとしてのスキルを身につけながら、プロジェクトの全工程をマネジメントし、自分が考えたシステムが動くところまで見届けたいと考えています。「エンドユーザーにとってシステムはどうあるべきか」という課題を追求して、その結果を形にすることに強くやりがいを感じるからです。
また、プロジェクトの成果物(要件定義書やテスト観点等)のテンプレート化も進めていきたいです。毎回類似点や共通点のある成果物を一から作成するのは、時間と労力がかかるため効率が良くありません。まずは過去のプロジェクトの成果物を収集し、いずれは会社全体として各文書の標準化を目指せるといいなと思っています。
一言メッセージ
入社後の集合研修が充実しているので、文系出身でも未経験でも大丈夫です。
面接ではマニュアルどおりの対応ではなく、自分の考えを素直に話すのが一番だと思います。